究極の自作ブラインシュリンプ孵化分離器?100均で材料が揃う!作り方を大公開!

アクアリウムハック
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以前「ブラインシュリンプ孵化器 自作」といった感じのキーワードで検索すると出てきていた『究極のブラインシュリンプ孵化器の作り方』というページが、いつの間にか消えていました。

ちょっと前までは見れたと思ったのに・・・

 

というわけで、記憶を頼りに『究極のブラインシュリンプ孵化分離器』を作ってみました!!

 

もちろんそのまま作ったのではつまらないので、色々と工夫をしてみました。

汎用的な部品はすべて100円ショップで購入することが出来ます。

 

大量にブラインシュリンプを孵化させる人には向かない方法ですが、稚魚のエサ1回分を孵化させたいなど、少量必要という方は参考になると思います。(2個作れば毎日給餌できます)

また、孵化から分離までこれ一つで完結し、水槽内に設置するため倒してこぼす心配もありません。

それでは、さっそく作っていきましょう!!

 

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必要な工具

まず道具の前に、今回使った工具をご紹介します。

あったら便利、なかったら、、、なんとか頑張ってください笑

今回使った工具ですが、

  • 電動ドリル(4.8mmドリル)
  • グルーガン
  • カッターナイフ

です。

 

カッターナイフはご家庭にあると思います。これはペットボトルをカットするときに使います。

電動ドリルはペットボトルのキャップに穴を開ける時に使います。4.8mmのドリル刃がなければ、小さい穴を開けて広げていきます。

グルーガン、聞き慣れない道具ですが、プラスチックのような材料(グルースティック)を溶かして接着するという、森泉さんがDIYでよく使っているやつです笑

グルーガンはダイソーなどの100円ショップで購入できます。グルーガン本体とグルースティックは別売り(本体にも1本は入ってるのかな?)なので合わせて買いましょう。

 

必要な材料

つぎに、必要となる材料です。

100円ショップで買える材料もありますが、さすがにアクアリウム用品は専門店で揃えることになります。

チャームさんなどのアクアリウム用品店でまとめて買ってしまいましょう。

 

必要なアクアリウム用品

上記はすべてチャームさんの楽天ショップにリンクしています。

全部購入しても1,000円以内でおさまります。オトクですね。

あとエアポンプとブラインシュリンプの卵も必要です。

 

その他材料

  • ペットボトル(500ml)・・・2本
  • 園芸用結束バンドフック付き※100均・・・1本
  • フック付き吸盤※100均・・・1個
  • バナナスタンド※100均・・・1個
  • プッシュ式LEDライト※100均・・・1個
  • 茶漉し、またはコーヒーフィルター

正直、僕の人生のなかで買うことはないだろうと思っていた「バナナスタンド」を買うことになるなんて。

バナナを吊り下げて、美味しさ長持ち★ってアレです。

リストだけ見てもどんな商品かわからないものもあるかもしれませんが、とりあえず作り方をすすめる中で写真と合わせて紹介しますね。

 

ブラインシュリンプ孵化分離器の作り方

それでは、作り方をご紹介します。

 

ペットボトルを切る

500mlのペットボトルをカットします。

半分にカットして、飲み口の付いている方(ペットボトルの上側)同士をグルーガンで接着します。

 

 

写真の白く見える部分がグルーガンで接着した部分です。

 

2本とも同じ位置でカットしてしまうと太さが同じで接着できないため、片方はペットボトルの太い部分、もう片方は細い部分でカットし、差し込んで合体できるようにします。

差し込んだ隙間にグルーガンを流し込んで接着します。

これで写真のような、上下に飲み口の付いたペットボトルが完成しました。

 

ペットボトルのキャップを加工する

ペットボトルのキャップに穴を開け、ジョイントを接続します。

4.8mmのドリル刃がジョイントのサイズとピッタリです。

 

 

穴を開けるときは、不要な木材の上で行いましょう。床に穴を開けないように・・・

 

 

大方の予想通り、中心からズレました。

特に問題はありません・・・

 

キャップは2つあるので、一つはL型ジョイント、もう一つはストレートジョイントを付けます。別に両方ともL型でも構いません。むしろ両方L型のほうが良いかも笑

 

 

差し込むときはかなりキツキツなので水漏れの心配は無さそうですが、念のためグルーガンで隙間を埋めます。

 

 

キャップのねじ山にグルーガンを付けないように気をつけましょう。

 

L型ジョイントを付けたキャップはペットボトルの下に、ストレートジョイントを付けたキャップはペットボトルの上に取り付けます。

 

「上に取り付ける必要あるの?」と思われるかもしれませんが、下からエアレーションした際の空気の逃げ道と、水しぶきの飛散防止、またエアチューブを付ければ塩分を含んだ空気を好きなところに逃せるからです。

エアリフト式のろ過装置(底面フィルターなど)と連結させることも可能!エアポンプが1台で済むので便利!

 

フック付き結束バンドを取り付ける

ペットボトルの一方にフック付き結束バンドを付けます。

 

 

これがフック付き結束バンドです。

ダイソーで購入しました。園芸品コーナーにあると思います。

 

 

飲み口のくびれ部分にしっかりと取り付けます。

不要な部分はカットしても構いません。

 

なぜフック付きの結束バンドかというと・・・

 

 

こうやって水槽内に孵化器(ペットボトル)を設置するためです!

 

 

フック付きの吸盤(キッチン用品コーナーにあります)を逆さまにつけて、引っ掛けられるようにしました。

 

ペットボトルに吸盤を付けて水槽内に設置する人もいますが、こっちのほうが引っ掛けるだけなので設置&撤去ともにカンタンかと思います。

また、微妙にペットボトルに傾斜が付くのですが・・・

 

 

この微妙な傾斜のおかげでペットボトル内がものすごい対流する!

ブラインシュリンプエッグがお祭り状態です。

 

 

なお、結束バンドに吸盤を付けて水槽内にくっつける方法の場合、結束バンドを切った部分は鋭利な状態なので、丸めておいたほうがお魚的にも良さそうです。

 

爪切りを使うとラクチン。

 

二又分岐にエアチューブを接続する

肝心な部分を説明していませんでした。

孵化器(ペットボトル)、エアポンプ、漉し器をつなぐエアチューブの接続方法です。

 

要となるのは二又分岐です。

二又分岐にはコックが付いている口が2つ、コックの付いていない口が1つあるのですが、コックの付いていない口を孵化器(ペットボトル)へ繋ぎます。

コックの付いている口は、一方をエアーポンプ(の逆流防止弁)、もう一方を漉し器へと繋ぎます。

漉し器と言っても孵化器内のブラインシュリンプを排水するだけなので、エアチューブを好きな長さで繋ぐだけです。

 

孵化させるとき

ブラインシュリンプを孵化させるまでは以下のようにコックを開きます。

 

 

エアーポンプから送られた空気は逆流防止弁を通り、二又分岐で孵化器へと送られます。

 

分離させるとき

ブラインシュリンプが孵化したあと、ブラインシュリンプのみを分離させるには以下のようにコックを開きます。

 

 

この状態で、ペットボトルを持ち上げると自然に排水されます。 超便利!!!

 

漉し器側のエアーチューブには、念のため一方コックを付けておくと良いでしょう。

 

万が一、水漏れして床がブラインシュリンプまみれになったら悲しいですからね・・・・

 

ブラインシュリンプと「未孵化卵」「卵の殻」の分離

孵化器内で孵化したブラインシュリンプは、どのように「未孵化卵」「卵の殻」と分離させるのでしょうか?

 

よく出来たもので、ブラインシュリンプの未孵化卵は下に沈み、卵の殻は水面に浮かびます。そして孵化したブラインシュリンプは「走行性走光性」といって、光に集まる習性があります。

 

先ほどのペットボトルのキャップを見てみると・・・

 

 

このようにジョイントの高さがあるため、未孵化卵は青い部分に溜まり、エアチューブに吸い込まれにくくなっています。

もし未孵化卵の量が多く、排水時に未孵化卵が混じってしまう場合は1センチほどの短いエアチューブを内側に繋ぐなどして、高さを稼ぐと良いでしょう。

 

ブラインシュリンプの集め方

前述のとおり、ブラインシュリンプは光に集まるのですが、片手にペットボトル、片手にライトを持ってしまっては何もできなくなります。

ペットボトルを立てておくにも、形状が不安定なので万が一こぼしたら大変!

 

ここでようやく「バナナスタンド」の出番です!!

 

 

このように、フック付き結束バンドのおかげで、孵化器ごとバナナスタンドに吊るすことが可能です。

さらに下に設置してあるのはプッシュ式のLEDライト。手で持つ必要がなく、孵化器の下で煌々と輝き続けます(光量はそんなにありません)。

 

つまり、ブラインシュリンプが孵化したあと、エアーポンプを外し(付けててもいいけど)バナナスタンドに吊るし、LEDライトをオンにしておけばフリーハンドでブラインシュリンプを集めることが可能です。

※ブラインシュリンプの走光性についてですが、円筒形のペットボトルなので中で光が反射して集まりづらいかもしれません。むしろ全て排水してしまうので集める必要もないかも笑

 

ある程度ブラインシュリンプが集まりペットボトル内の未孵化卵が沈みきったら、二又分岐の漉し器側コックを開き、集まったブラインシュリンプごと排水します。

この際、未孵化卵はペットボトルキャップに、卵の殻は水面に浮かんでいるため、ブラインシュリンプのみを排水することが可能です。

 

 

漉し器やコーヒーフィルターに集めたブラインシュリンプは、水や飼育水で塩分を洗い流して、スポイトなどで稚魚に与えましょう。

 

僕は先人たちのブログから知ったこの漉し器を使っています。

すごく目が細かいので、最初は水すら流れず「ぜんぜんダメじゃん!」って思っていたところ、トントンと振動を加えると一気に水だけ流れ落ちました。ビックリした・・・

 

 

こんなふうに、LEDなどの光でブラインシュリンプを集めてスポイトで吸い取ります。

 

まとめ

今回のブラインシュリンプ孵化分離器は、最初に書いた通り他の方が公開されていた方法に則って作成、一部オリジナルの変更(というか工夫)を加えたものです。

ひとつ懸念があって、グルーガンって熱帯魚に悪影響がないかが心配・・・成分は合成樹脂100%となっているので、いわゆるプラスチックだから大丈夫ですよね・・・?

 

ブラインシュリンプの孵化器を自作したい方、この記事が参考になれば幸いです。

作るのが面倒くさい!という方は・・・市販品を買いましょう笑

 

他にもボトル式、皿式などのブラインシュリンプの孵化方法をご紹介しています。興味があればご覧ください。

ブラインシュリンプ孵化分離器について
熱帯魚の飼育、とりわけ繁殖時に欠かせないのがブラインシュリンプです。 卵から孵化したばかりの稚魚はヨークサックと呼ばれる栄養の入った袋を持っているため餌は不要ですが、ヨークサックを使い切ったあとはインフゾリアなどの微生物が必要となります。...

 

コメント

  1. 目指せアピスト より:

    ブラインシュリンプうかき。
    丸パクりさせていただきました。
    45センチ水槽なので250のアクエリアスで代用しました。
    成功するかわかりませんが、ありがとうございました。

    • オオイシ(管理人) より:

      コメントありがとうございます^^

      ちょっと工作が手間かもしれませんが、参考にしていただけて嬉しいです。

      成功したらぜひご報告くださいませ!