当ブログの超人気記事「究極の自作ブラインシュリンプ孵化分離器?100均で材料が揃う!作り方を大公開!」ですが、長年使ってきてだんだんと不満が出てきました。
やはりというかなんというか、接合部分が劣化してきたのです。
ペットボトル2つを接合するためにグルーガンを使っていたのですが、接着力が弱いのか隙間ができてしまい、何度か埋め戻しを行っていたのですが・・・
接合部の隙間に!!
ブラインシュリンプエッグが大量に挟まる!!
あと接合部が汚い!!
グルーガン自体はプラスチックのようなものなので水質にあまり影響は無さそうですが、万が一グルーガンの欠片が剥がれて、エサと間違えて食べてしまったときが怖い。
というわけで、作り直すことにしました!
今回は接合部分に水槽にも使えるボンドを使います!!
コニシ・バスボンドQを使う!!
今回グルーガンの代わりに使用したのが、コニシのバスボンドQ!!!
さすがに100均では売っていなかったので、ホームセンターで購入しました。
それでも300円~400円で売っていると思います。グルーガンでストレス溜めながら試行錯誤するより、よっぽど良いです。
「浴室、ガラスに」とあるように、濡れても大丈夫な商品です。
アクアリストにとって重要なのが、水槽内で使えるかどうか。
飼育水槽用って書いてある!!
しかも防カビ剤が入ってないって書いてある!!
防カビ剤は生体に影響するようなので、これは安心ですね。
流木の接着にも使えそうなので、100均で買ったミニ流木というか木っ端を組み合わせて何か作ってみようと思います。
ブライン孵化分離器作成で用意するもの
さて、本題のブラインシュリンプ孵化分離器の作成です。
と言っても工程は前回と同じで、グルーガンがバスボンドQになっただけです。
ペットボトルの綺麗な切り方なんかも合わせて紹介しますね!
まず、用意するものは・・・
同型のペットボトル2本とバスボンドQ。
ペットボトルは500mlでも250mlでも1000mlでもお好きなものを。
水槽内に設置する場合は小さいほうが良いです。また、ウェストがくびれているものよりはドラム缶体型のストレートなタイプが良いと思います。
あと、ペットボトルを切るときにカッターが必要となります。
プラスチック用のカッターがオススメです。
ブラインシュリンプ孵化分離器を作ろう!
それでは、作っていきましょう!!
失敗しても大丈夫!またペットボトルのジュースを飲めばいいだけです!
ペットボトルを切断します
まずペットボトルを切断しましょう。
同じ形のペットボトルを用意しましたが、使うのは飲みクチのついている方です。
また、接合時に丁度よいサイズになるように、かつ同じ太さの部分で切ると接合できないので太さが異なる部分でカットする必要があります。
今回はこんな感じに切断しました。
あまり中央で接合するのも内部の対流に影響しそうなので、極端に上か下かに寄せたほうが良さそう。
ペットボトルの飲みくち付近はすぼんでいるので、丁度よいところでカットしましょう。
ペットボトルを綺麗に切るコツ!
ペットボトルを普通のカッターで切断しようとすると、どうしてもグニャッとなってしまって真っ直ぐ切ることができません。
切り始めと切り終わりがうまく繋がらなくて、林檎の皮のようにクルクルと繋がってしまうのは誰もが経験すると思います。
ペットボトルを綺麗にまっすぐ切るポイントは
- プラスチック用カッターを使う
- カッターは固定し、ペットボトルを回転させる
- 一度に切ろうとせずジックリと切る
です。
このように、切りたい高さにカッターを固定します。雑誌とかが良さそうですね。
あとはカッターがズレないように手で押さえて、ペットボトルを回転させていきます。
カッターを動かすのではなく、ペットボトルを回転させるのがポイントです。
普通のカッターは「切る」ですが、プラスチックカッターは表面を「削り」ながら切断します。
ペットボトルにグサッと突き刺すのではなく、ペットボトルの表面を削るように、何度も何度も回転させながら少しずつ削っていきます。
削った溝がギリギリまで薄くなったら、普通のカッターで溝に沿って綺麗に切ることが出来ます。
2つのペットボトルを接合します
切ったペットボトルを接合します。
まずは位置を確認しましょう。
こんな感じにしたいと思います。
同じ太さの部分で切断すると、このように差し込むことが出来ません。切断位置を調整しましょう。
バスボンドQを流し込みます
初めてのバスボンドQ・・・ドキドキ。
グルーガンは熱で溶かさないといけないし、すぐ冷めて固くなる上に糸を引くのでイライラしてしまいますが、バスボンドQは扱いやすい!!
ワセリンのような感じでチューブからぶにゅ~っと出して使います。
すぐに固まるものでも無いので、接合部に一周ぐるっと出してから、付属のヘラなどで隙間に押し込んで形を整えましょう。
こんな感じになりました。
気泡が入っちゃってるけど、水漏れはしないでしょう。
1日乾燥、必要に応じてアク抜きします
通常の室温であれば8時間程度で硬化するそうですが、厚盛なので1日乾燥させます。
はみ出た部分で汚れたくないので・・・
バナナスタンドの登場です。
また、水槽内で使う場合はアク抜きが必要です。
時間的にどのくらいアク抜きすれば良いのかわかりませんが・・・1日水につけて換水×3回くらいで良いのかな?
とりあえず、これで完成です!!
キャップの加工、エアチューブの接続などは前回の記事でご確認ください。
新旧ブラインシュリンプ孵化分離器の比較
最後に、新旧比較です。
上が新バージョン、下が旧バージョンです。
特に意識しなかったのですが、同じサイズになりました笑
見ての通り、旧バージョンはグルーガンの補修跡が見るも無残・・・見た目も悪いし隙間にブラインシュリンプエッグが溜まるしでダメダメです。
新バージョンは作りたてということもあって、なんて美しい・・・
ちょっと接合が斜めっちゃいましたけど。
若干の気泡インもしてるけど、なかなか良いのではないでしょうか。
ヘラで整形するときに余分なボンドが付いてしまったのですが、拭き取れば良かったかも。
時間を見てきれいに削りたいと思います。
あとがき
最初はグルーガンすごい!便利!!と思っていたのですが、やはり専用品にはかないません。
水槽の補修にも使えて、生体に影響のある防カビ剤も入っていないボンドがあるのなら、それを使うべきですね。
実はしばらく孵化分離器は使う機会がなかったのですが、このたびスカーレットジェムを1匹単独飼育することになりまして・・・
こいつが人工飼料は当然のこと乾燥アカムシも冷凍アカムシも、冷凍ブラインシュリンプも食べない偏食っぷり。
困ったなぁと思いつつ、ブラインシュリンプを沸かして与えたところバクバク食べてくれたので一安心したのですが、久しぶりに使ったせいかグルーガンが剥がれて水漏れ・・・
そんなわけで、新バージョンを作ることになった次第です。
バスボンドQ自体も高いものではないので、これからブラインシュリンプ孵化分離器を作る方はグルーガンではなくてバスボンドQで作ることをオススメします!
他にもボトル式、皿式などのブラインシュリンプの孵化方法をご紹介しています。興味があればご覧ください。
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