こんにちは、ビバ(@vivarium79info)です。
最近めっきりYoutubeの動画投稿にかかりっきりで、ブログ投稿がさぼり気味です。
前回「月に1回は更新したい」と言ったばかりなのに…
さて、今回なんですが、Youtubeに投稿して好評をいただいているコチラの動画。
この『初心者でも飼える小型熱帯魚12種類紹介』動画を、改めて文字と写真でご紹介したいと思います!
やはり動画だけでは伝わりにくい箇所や、補足などもしたい箇所もあり…
動画とブログで相互補完のようなカタチで、皆様のお役に立てればと思います。
なお、今回紹介する熱帯魚については、僕自身が実際に長期飼育または過去に何度か飼育してきた魚種であり、ネットから拾ってきた情報だけで無責任に紹介するものではありません。
飼育環境の4種類あり、
60cm規格水槽 | 水草水槽・ソイル・外部フィルター・水換えは週に1回、1/3程度 |
30cmキューブ水槽 | 水草水槽・ソイル・外掛けフィルター・水換えは週に1回、1/3程度 |
40cm水槽 | 陰性水草水槽・砂利・内掛けフィルター・水換えは週に1回、1/4程度 |
ボトルアクア | 水草水槽・ソイル・フィルターなし・水換えは週に2回、1/2程度 |
という一般的な環境です。水温は共通して24度ほどです。30キューブ水槽は小型美魚にはちょうどよいサイズですよね。
また、魚に関するデータは雑誌やチャームさんのサイトを参考にしています。詳細が気になる方は自分で調べるとより知識が深まると思います。
それでは前置きが長くなりましたが、小型美魚紹介いってみましょう!
オススメ小型熱帯魚12種紹介
ここで紹介するのは概ね5cmくらいまでの小型熱帯魚です。
混泳の問題も気になる方がいると思いますので、飼育水槽ごとに分けてご紹介します。
60cm規格水槽で混泳中
この水槽ではプリステラ、ラミーノーズテトラ、アフリカンランプアイ、メスベタ、ブラックモーリー、オトシンクルスを飼育しています。(ヤマトヌマエビとミナミヌマエビもいますが割愛)
また、過去にアカヒレも混泳していましたがメスベタとのバトル、餌独占(食べるの早い)問題などで強制退去させられました。
餌は沈下性の下流フード「テトラプランクトン」を与えています。
プリステラ
全長 | 4cm |
水質 | 弱酸性~中性 |
参考価格 | 200円~400円 |
備考 | 複数飼育すると群れる姿も見れるかも |
熱帯魚屋さんでも定番で、よく売られているけどあまり目立たない熱帯魚、プリステラ。
名前もプリンセス・ステラ(←適当です)みたいで可愛いのに、なぜか飼育してる人は少ないような…わざわざ「飼育してるよ!」と手を挙げる人がいない熱帯魚です。
でも写真を見て分かる通り、尾ビレのオレンジと、背びれ・尻ビレのミツバチのような黒と黄色がポイントとなっていて、さらに体高もあるので小さいけれど目立つ小型美魚。
性格もおとなしく、同じ水槽にいるアフリカン・ランプアイ(2.5cmくらい)にもちょっかいを出さないので、とても飼いやすい印象です。
草食性(水草を食べる)があるという情報もありますが、我が家では食べている形跡はありません。
ゴールデンプリステラやバルーンプリステラというタイプもいるので、お好みでどうぞ。
ラミーノーズ・テトラ
全長 | 5cm |
水質 | 弱酸性~中性 |
参考価格 | 300円~500円 |
備考 | 意外と大きいね |
特徴的な見た目で有名なラミーノーズ・テトラ。
ラム酒を飲んだ酔っぱらいの赤い鼻、ということでラミーノーズという名前で呼ばれるそう。
消灯後、寝てるときはこの赤色はすっかり落ちてしまい、ただの銀色の魚になります。つまりシラフ?そんなところまで酔っ払いを再現しなくても…
テトラというとネオンテトラのような小さな熱帯魚をイメージしますが、ラミーノーズ・テトラは意外と大きく5cmくらいまで成長します。小型魚の中にいると大きく見えますね。
複数飼育していると群れることもあり、特徴的な見た目と大きさも相まって水草水槽ではなかなか映えます。
上位互換でダイヤモンドヘッドラミーノーズ・テトラ(ブリリアントラミーノーズ・テトラ)というのがいるのですが、これがまたキレイ!
頭部から背中にかけてラメが入ったようにキラキラと輝くので、シックなノーマルタイプか、華やかなダイヤモンドタイプか、悩ましいところ。
アフリカン・ランプアイ
全長 | 3cm |
水質 | 弱酸性~中性 |
参考価格 | 100円~300円 |
備考 | 単独飼育なら繁殖もけっこう簡単 |
青く輝くアイラインが特徴の小型美魚、アフリカン・ランプアイです。この水槽では一回り小さなサイズなのですが、問題なく混泳できています。
アフリカン・ランプアイと言うとショップではいつも売っている熱帯魚で、価格も安いのでまとめ買いしやすく、飼育もしやすいので初心者の方にも特におすすめできる小型魚です。
さらに、単独飼育で水草なども植えてあると繁殖も狙えちゃう!
いつのまにか水面付近を数ミリの稚魚がプカプカしてることもあります。稚魚の育成も体験できる素晴らしい熱帯魚!
ベタ(メス)
全長 | 5cm |
水質 | 弱酸性~中性 |
参考価格 | 300円~1,000円 |
備考 | 性格は個体差があるので注意 |
『美しい熱帯魚』の代名詞と言えるベタ。特にヒレが大きく伸びるオスベタが注目されがちですが、メスベタもなかなか良いものです。
特にベタらしい「人懐っこさ」があり、指を近づけると近づいてくる、手のひらに乗ってくるなど、ペットとしての愛嬌も抜群です。しかもパイロットフィッシュとして用いられるくらい丈夫な魚です。
オスベタは同種やヒレの長い魚に対し攻撃的ですが、メスベタは若干温和で、他種との混泳も狙えます。
また、ベタは基本単独飼育ですが、メスベタ同士は混泳できるという話もよく聞きます。
ただし、ミナミヌマエビは格好のおやつになってしまうので、混泳はご注意を。とはいえ小さなエビはどんな魚からも狙われる存在ではありますが。
なお、ベタはオス・メス共に個体差(性格の違い)が結構あります。おとなしい子もいれば世の中のすべてを憎むかのように攻撃性の高い子もいます。万が一の際には単独飼育できるような環境を事前に用意しておくと安心です。(後述するボトルアクアとか)
ブラックモーリー
全長 | 6cm |
水質 | 中性~弱アルカリ性 |
参考価格 | 300円~500円 |
備考 | 油膜取りならブラックモーリー |
この真っ黒いお魚、小型美魚に含めるかどうか非常に悩んだのですが、一応ご紹介。
ブラックモーリーはメンテナンスフィッシュとして有名で、特に藍藻を食べてくれる魚として知られています。
我が家では水面に張ったギラギラとした油膜の対策としてブラックモーリーを導入しました。水面に広がる油膜を食べてくれて、一晩で油膜がすっかりと無くなりました。
熱帯魚ではなかなか見られない真っ黒いボディ、そして背びれのエッジが黄色く縁取られる姿に魅力を感じる人もいるのでは無いでしょうか?
水質が弱酸性になりやすい水草水槽だとちょっと飼育しづらいかもしれませんが、油膜対策・コケ対策として覚えておくと良いかもしれません。
ちなみに卵胎生なのでオスとメスを一緒に飼育しているといつの間にか稚魚が泳いでいた、なんてこともあるとかないとか。
殖やしたくない人は「1水槽に1匹だけ」導入するようにしましょう。
オトシンクルス
全長 | 5cm |
水質 | 弱酸性~中性 |
参考価格 | 200円~300円 |
備考 | コケ取り生体として重宝します |
熱帯魚界の平和主義者、オトシンクルスです。
ガラス面の緑ゴケ、茶ゴケを食べてくれるメンテナンスフィッシュとして有名すぎるほどに有名です。
また、性格もおとなしく、同サイズ程度の魚なら混泳してもトラブルになりません。多分。
ブラックモーリー同様に「小型美魚」かと言われると「???」ですが、よく見てみると愛嬌のある顔をしています。
目玉をキョロっと回転させたり、水草にガシッと捕まってる姿なども可愛く、意外と観察しがいのある熱帯魚です。
60cm水槽には数匹いれておくとコケ防止に役立ちますが、コケがなくなると餓死しやすいので注意しましょう。
30cmキューブ水槽で混泳中
サイズが2cm~3cm程度の小型種をまとめて30cmキューブ水槽で飼育しています。
ミクロラスボラ・ハナビ、ダニオ・エリスロミクロン、グリーンネオンテトラ、レッドテトラ、コリドラスピグミー、オトシンクルスが入っています。ちなみに一時期アフリカン・ランプアイも入っていました。
餌はチャームさんの稚魚用フードを与えています。それ以前はテトラの稚魚用フード「テトラミンベビー」を与えていました。小型種は口も小さいのでベビー用の餌でも大丈夫です。
ミクロラスボラ・ハナビ
全長 | 3cm |
水質 | 弱酸性~中性 |
参考価格 | 300円~600円 |
備考 | まるで渓流魚のミニチュア! |
渓流魚のような側面のドット柄から「Fireworks(花火)」「Galaxy(銀河)」などの流通名が付いている小型美魚です。
熱帯魚=色鮮やかというイメージからはちょっと離れますが、こんなに小さくて美しい熱帯魚もなかなかいません。
オスは各ヒレが濃いオレンジ色に染まり、オス同士の縄張り争いでヒレを広げる姿(フィンスプレッディング)は小さいながらも迫力があります。
飼育下での繁殖もよく話に聞くので、単種で飼育すると稚魚の姿を見られるかも知れません。
ダニオ・エリスロミクロン
全長 | 3cm |
水質 | 弱酸性~中性(中性~弱アルカリ性?) |
参考価格 | 300円~600円 |
備考 | めっちゃ臆病。なかなか見れない |
ミクロラスボラ・ハナビを紹介したなら、こちらも紹介しないといけません。
ダニオ・エリスロミクロン(ミクロラスボラ・エリスロミクロン)はハナビと同サイズ、価格も同じくらい、だけどハナビより知名度が低い気がする、そんな小型美魚です。
個人的には熱帯魚カタログで知ってからずっと飼いたかったけど全然売っていなかった魚。
念願叶ってお迎えしたら水草の陰からぜんぜん出てこない引きこもりでした。
水槽から離れると水草の中から出てくるので、観察できないこともないのですが、なかなか良い写真を撮らせてくれません。上の写真はオス同士のフィンスプレッディングの様子で、このときばかりは人間なんかに構っていられなかったようです。
水質については我が家では中性に近いのですが、「中性~弱アルカリ性」の水質を好むらしいです。
この日本の渓流魚にも似た模様に一目惚れしたら、ぜひ飼育にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。めっちゃ臆病だけど。
グリーンネオンテトラ
全長 | 2.5cm |
水質 | 弱酸性~中性 |
参考価格 | 100円~300円 |
備考 | ネオンテトラ、カージナルテトラと迷いがち |
『熱帯魚といえばネオンテトラ』というイメージを持つ方も多いと思いますが、こちらはネオンテトラとちょっと模様の異なるグリーンネオンテトラ。
ネオンテトラは青のラインが尾ビレに達しないの対し、グリーンネオンテトラは頭から尾ビレまで青いラインが入ります。
ネオンテトラ、カージナルテトラ、グリーンネオンテトラはただ模様が違うだけかと思いきや、実は別種だそうです。
特にグリーンネオンテトラに関しては若干の草食性があり柔らかい水草の新芽をかじってしまうそうです。我が家ではその形跡は見られませんが、水草水槽で飼育する際は考慮すべき点かも知れません。
とにかくこの青い輝きを自宅で見ることができるのは、アクアリウム冥利につきると言えるかもしれないですね。
レッドテトラ(ファイヤーテトラ)
全長 | 2.5cm |
水質 | 弱酸性~中性 |
参考価格 | 100円~300円 |
備考 | 水草水槽に映えすぎ! |
「名は体を表す」とはよく言ったもので、その名の通り真っ赤な体をもつレッドテトラ。別名ファイヤーテトラです。
なんと言ってもこの赤色が水草の緑に映える!
色彩学では赤と緑は「補色」の関係にあり、お互いの色を目立たせる効果があります。体長3cmにも満たない小型魚ですが、水草水槽では存在感抜群です。
小さな魚ですがしっかりと体高があるのも特徴的。人工飼料もよく食べるし性格も温和、真っ赤な熱帯魚というのもなかなかいないのでオススメしたい小型熱帯魚です。
コリドラスピグミー
全長 | 3cm |
水質 | 弱酸性~中性 |
参考価格 | 300円~600円 |
備考 | ピコピコかわいいミニコリドラス |
超小型のコリドラス、コリドラスピグミーです。
普通のコリドラスは水槽の底でモフモフしているのですが、このコリドラス・ピグミーは遊泳力もあり、水面の餌にも積極的にチャレンジします。
複数匹いると群泳してくれて、ピコピコと泳ぐ姿がめちゃめちゃ可愛いです。
もちろんコリドラスなので、他の魚の餌の食べ残しなどもしっかり掃除してくれます。小さいのでそんなに食べてる感じはしませんが。
他のコリドラス同様、性格も温和なので混泳にも向いています。あんまり大きな魚と一緒だとマズイかも知れませんが、同サイズの小型魚ならまず問題ありません。
小型魚水槽のタンクメイトとして入れておきたいお魚です。
オトシンクルス
60cm水槽でも紹介したので割愛。
ただサイズを揃えるならば、もっと小型の『オトシン・ネグロ』も良いかもしれません。
後日オトシン・ネグロをお迎えしました!小型水槽にはうってつけですね。
40cm水槽で混泳中
陰性水草のストック水槽として40cm水槽を用意しているのですが、パイロットフィッシュやメンテナンスフィッシュの待機場所としても使っています。
この水槽にはアカヒレ、ブラックモーリーが入っています。ちなみにアカヒレは一時期60cm規格水槽にいて、メスベタと若干バトル気味になっていました。
餌は60cm規格水槽と同じテトラプランクトンを与えています。
アカヒレ
全長 | 4cm |
水質 | 弱酸性~弱アルカリ性 |
参考価格 | 50円~150円 |
備考 | 実は侮れない美しさがある |
「えぇーアカヒレ?」と思われるかも知れませんが、よく見るととても美しい熱帯魚です。
アカヒレと言うとショップでは一番安い熱帯魚かもしれません。かつてはゲームセンターで「コッピー」という名前で景品になっていたという悲しい逸話もあります。
でも、アクアリウムではそのタフさからパイロットフィッシュとして大活躍!
しかも背ビレや尻ビレのエッジが白く染まり、よく観察すると美しい魚です。写真はちょっと色飛びしちゃってますが…
ある程度の低水温にも強く、幅広い水質にも対応できるのでとても飼育のしやすい魚です。
水槽内に水草を入れておくと繁殖も狙いやすく、稚魚の育成も比較的かんたんです。
ロングフィンアカヒレやゴールデンアカヒレなどバリエーションがあり、いずれも飼育は容易なようです。ただ「ベトナムアカヒレ」というのは一般的なアカヒレとは飼育方法が異なるらしいので、興味のある方は調べてみてくださいね。
ブラックモーリー
60cm水槽のところで紹介したので割愛します。
ちなみに60cm水槽にはオスのブラックモーリー、この40cm水槽にはメスのブラックモーリーを入れています。望まない繁殖を避けるためです。
ボトルアクアリウムで単独飼育
4リットルのボトルアクアリウムです。オスベタの単独飼育用です。
餌は「ひかりベタ」を与えていますが、ぶっちゃけなんでも食べます。赤虫をあげるとお祭り騒ぎです。
ベタ(オス)
全長 | 5cm |
水質 | 弱酸性~中性 |
参考価格 | 300円~時価 |
備考 | かつてiPhone6sのパッケージにもなった |
ベタはとても美しい小型熱帯魚です。
世界ではその美しさを競うコンテストも開かれているので、美魚として紹介するのは異論のないところなのですが…
ベタはその美しさと同時に、闘魚としての気性の荒さも有名です。
特にオスのベタ同士は同じ水槽に入れると相手を攻撃してしまうので、単独飼育が必須。メスベタとの混泳も繁殖目的以外では避けたほうが良いです。
また、我が家のようにメスベタは他の魚と混泳もできますが、オスベタはヒレの長い魚に対しては攻撃してしまうようです。(個体差はありますが)
なので、オスベタを飼育する際は「ベタ1匹につき水槽1つ」用意する必要があります。
ベタは水流を苦手とするので、水流を生むフィルター類は合いません。
しかしパイロットフィッシュとして用いられるくらいタフなうえ、ラビリンス器官という特殊な呼吸器で空気呼吸を行うことができます。
フィルターがなくても定期的な水換えで十分飼育可能です。
コレクション性の高い魚で価格もピンキリですが、ベタは人懐っこくて可愛い熱帯魚です。
単独飼育できる環境が用意できるならば、ぜひオススメしたい小型美魚です。
STAY HOMEでも楽しんでいこう
いかがだったでしょうか。
小型美魚12種とは言いつつも、ブラックモーリーやオトシンクルスなどのメンテナンスフィッシュも織り交ぜ、若干のかさ増しをしてしまいました。
いずれも我が家で長期飼育をしている魚や、複数回の飼育経験のある魚です。
オスベタは若干特殊な飼育になりますし(単独飼育)、メスベタやアカヒレなどはちょっと相性問題もありますが、どれも初心者の方でも飼育のしやすい魚だと思います。
熱帯魚を購入される際には必ずショップ店員の方に詳しくお話を聞いておきましょう。自宅の水槽のサイズやフィルターの有無、混泳したい魚などを伝えれば的確なアドバイスをしてくれるはずです。
新型コロナウィルスの猛威がいまだ衰えないなか、屋内での趣味としてアクアリウムを始める方も多いとききます。
アクアリウムショップも営業時間の短縮や休業を余儀なくされているところもあると思いますが、これからのアクアリウム業界が盛り上がることを祈りつつ、この言葉で締めたいと思います。
コロナのバカヤロー!
あ、Youtubeの動画まだ見てない人はチェックしてね。
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