メイン水槽をサイズダウンした関係で、それまで飼っていたミナミヌマエビの大半を譲ることにしました。
ジモティーで『ミナミヌマエビ欲しい人~?』と募集をかけたところ、意外や意外、なんと3名の方から譲って欲しいとの声!ありがたいです。(誰もいなかったらベタの餌に・・・笑)
ミナミヌマエビというとタンクメイト、つまりメインとなる熱帯魚などがいて、それと同居する形のいわば「ザ・脇役」というイメージ。
でも、よく見ると鎧を着ているみたいでカッコイイんですよね。
これは単独飼育でも存在感はあるかもしれない。
今日、エビを引取りに来られた方に聞かれました。
「飼っていたミナミヌマエビが死んでしまって。どうやって飼育すればいいのかな?」
そう言われてハッとしました。
そういえば、ミナミヌマエビの飼育ってどうやるんだろう?
メインとなる熱帯魚を飼育できていればミナミヌマエビも普通に生きているので、あまり気にしたことがありませんでした。
ということで、個人的に考えるミナミヌマエビの飼育方法!
これを実践すればミナミヌマエビの単独飼育もうまくいく!かもしれない!笑
水槽で飼うか、小瓶で飼うか
まず飼育する環境として、水槽で飼うか、それともインテリア風に小瓶で飼うか。
それぞれメリット・デメリットがあります。
水槽でミナミヌマエビを飼う!
上の写真は30センチ四方の水槽、いわゆる30cmキューブという水槽です。
この場合、中に入る水の量は約25リットル。
一般的な60センチ水槽(60センチ×30センチ×36センチ)だと約65リットルほどの水が入ります。
水質管理・水温管理が楽!
水量が多いと水質の変化がゆっくりになります。これが最大のメリット!
エビというのは水質の変化や水温の変化に敏感です。
急激に水質や水温が変わるとダメージを受けやすくなります。
特に夏場の高水温に弱いですが、水量が豊富であれば水温の上昇もゆるやかになります。
底床をたくさん敷ける!
また、底面積が広いので底床を十分に敷けるのも水槽のメリット。
底床はバクテリアの棲家となり、バクテリアは水槽内の汚れを分解してくれます。
設置は慎重に!
ただ、デメリットとして一度設置すると移動させるのが困難!
水を入れて底床を入れて、レイアウトに石などを入れると30cmキューブ水槽でも軽く30kgオーバーとなります。
設置する場所は事前によくイメージしておく必要があります。
お金もそこそこかかる!
水温を維持するためのヒーター、水をろ過するためのフィルターなど、それなりに初期投資が必要となり、ヒーターや照明などはそのままランニングコストとなります。
可愛いエビのためなら!と割りきりましょう笑
小瓶でミナミヌマエビを飼う!
小さなエビを小瓶で飼育できればキュートな癒し系インテリアに!
水をいれるのでガラス製の小瓶などが候補に上がります。ボトルアクアリウムというやつですね!
持ち運びが楽!
なんといっても移動が楽ちん!
水をたっぷり入れてもせいぜい1リットル程度。
お部屋の好きなところに置くことができます。
お金がかからない!
用意するのは小瓶と、なかにレイアウトするものだけ。
お気にいりのガラス瓶や、ウィスキーボトルなどでも(綺麗に洗えば)使うことができます。
水質管理はめっちゃ大変!
1リットル以下という少ない水量なので、水質の管理がとても大変です。
というのもエビってものすごく糞をします。
水草を植えていればその栄養源になりますし、底床のバクテリアがちゃんと機能していれば分解してくれるのですが、それよりもフンの量が上回る場合はスポイトなどで定期的に取り除きましょう。
水温調整がむずかしい!
特に夏場は、コップの水がすぐ温くなるように、水温が高くなりやすいです。
水温が急激に変わるとエビはダメージを受けて死にやすくなります。
水温計でこまめにチェックし、25℃程度を維持しましょう。
ウィローモスを入れよう
エビといえばウィローモス、というくらいエビはウィローモスが大好き。
エビの食料でもあり、稚エビの隠れ家にもなります。
ウィローモスに掴まっていれば、とりあえず安心。
水槽で飼う場合も小瓶で飼う場合も、ウィローモスはぜひとも入れておきたいです。
流木や石などに巻きつけておけば自然とくっつきます。
餌は底凄魚用の沈むエサがベスト?
基本的にウィローモスや苔(ガラス面や水草に生える)を食べているので、エサやりにはあまり気を使いません。
もしエサをあげるなら熱帯魚用のエサです。
熱帯魚用のエサは大きく分けて2種類、水面に浮かぶエサと底に沈むエサがあります。
エビ用に適したエサはもちろん底に沈むエサ。
コリドラス用のタブレットや、ナマズ用のタブレットがおすすめです。
一斉に群がる姿はそれはそれは気持ち悪いです。
水換えは減った分だけ足す!
水質の変化に敏感なミナミヌマエビなので、水換えも慎重に行いましょう。
水槽の大きいほど、フィルターの性能が高いほど水換えの頻度は少なくて済みます。
基本的には蒸発などで減った分だけ足してあげればOKです。
水道水をそのまま入れるのはNGで、市販のカルキ抜きや、1日汲み置いた水を使いましょう。
繁殖ってどうするの?
10匹も飼っていればオスメス両方いると思うので、たいてい繁殖可能です。
ふと水槽に目をやればお腹の卵をフッサフッサやってるメスが現れます。
繁殖自体、こちらから手を加えること無く出来ると思います。
稚エビも親と同じくウィローモスや苔などを食べるので、別途エサを用意する必要はありません。
ただ、同じ水槽に熱帯魚などが同居していると、もれなく稚エビがエサとして食べられてしまいます。
エビは食物連鎖の下の方にいるので仕方のないことです・・・
前述のとおり、稚エビの隠れ家としてウィローモスは必須、もしくは隠れ家となるシェルターを入れてあげましょう。
まとめ
何気なく見ているミナミヌマエビも、交尾・産卵・孵化といった行動は神秘的ですし、脱皮した抜け殻さえも美しさを感じる時があります。
それぞれの個体を見ても、透明なものから緑がかったもの、ベージュに白いセンターラインの入ったものなど様々。
夏休みや冬休みの自由研究にも使えそうですし、情操教育、インテリアとしても大活躍!
水槽の脇役になりがちですが、一度しっかり観察すると面白いですね。
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